海の見える部屋で

白い窓辺にもたれながら   眺める海が遠く続いている
肩を抱き寄せて重ねていく  淡い唇に何を願う?
伝えたい事でさえも 酷く曖昧で
明日も見えないから 今を愛しんで(いつくしんで)
流れてく時間の中で僕は    全てが無駄にならない様に・・・。
海の見える小さい白い部屋で  香りだけを残していく・・・。

灯りを消してすべる肌に  ほつれた想いを解いていく
小さな約束も許されずに  洩れた吐息に何を思う?
光は残酷で     手にした雫さえ
かすめとるように  消してしまうから
揺れている風にまたざわめく  「また逢える」と呟いて
海の見える小さい白い部屋で  想いだけを置き去りに・・・。

この唄がそこに届いてるのなら  そこにいた事を思い出して
抱きしめた肌の熱さに今は   その蒼さに焦がれていく・・・。
揺れている髪にそっと触れて  その小さな手を離した。
あなたがいた小さい白い部屋で 想いだけを置き去りに・・・。