White Flower
「夢を見せてくれたら ずっと側にいるのに」
僕の隣でそっと 消え始めたいつかの言葉・・・。
かじかむ掌 包んで繋いだ
行き止まるままに 報われぬままに
心の叫びは 今でも届かず
諦め投げ出す 過酷な日常
過ぎて去りいく 季節の終わり 見えない壁の中で
傷つけ合いが 当然のように 人を蝕み尽くす
何でここに居るのか? 今に消えていくから?
「仕方ない」なんてもう、2度と聞きたくはない
アスファルトに落ちてく 溶けて消える花びら
冷たいベッドの上 せめて君を抱きしめさせて
儚いまま砕けた 想いの成れの果ては
何も出来ない僕と 白く混じりやがてなくなる
心の肌には 滲んだ傷跡
弱さを隠して 熱さに委ねて
見えない何かに 犯され続ける
抜け出せないまま 街並み彷徨う
「怖くないよ」と抱き寄せながら 「何か」に怯えている
通り過ぎてく 誰かの影が 見えては消えてくから
涙さえも見せない 切ない愛しさもう
この手すり抜けていく ただ君が欲しいだけ
激しく甘い吐息 明日も求めていく
喘ぐ淋しい心 狂おしく夜に咲いていく
傷つくまま探して 夢の欠片集めて
「居心地いい」と君は 僕の腕の中で微笑む
どこを見ているのかも 分からないその視線
先に何を見てるの? 僕はここに居るのに・・・。
静かに舞い降りてく 冷たく咲く花びら
いくら叫んでみても 冬に心が凍えていく
何度掴み損ねて 何度傷つけばいい?
何も言わずに僕の 腕の中で微笑み消えた・・・。